キレ気味に笑顔で斬る! 幸福な30分を送りたい紳士に送る2019冬アニメぶった斬り!(前編)

公言してる方も深く静かに先行してる方も、アニメ好きなら「当たりを見たい」「好みの作品はどれか知りたい」「3話切り……いや、1話切りでも時間が惜しい!」とはクールごとに頭を悩ますもの。

膨大な数のアニメを楽しめる日本という国に生まれたことに感謝しつつ、より充実したアニメライフを送るために“提灯付きの紹介記事”ではない情報はつかみたくないものです。

サクサク短評、遠慮なく辛口批評! それと……

そこで全作品を……は無理ですが、淑女の方には失礼して同年代の紳士の皆様に役立つであろう1~2話を実際に見てチェックした上でのアニメ短評をお送りします。

もちろんネタバレは抑えつつ、カンタンにサクッと「ようはどんな感じ?」に答える感じ。

あと普段は無難に記事を書くのが信条ですが、アニメ評に関してはあくまで個人評として厳しくいこうと思います。

ただ、一つだけおことわり。どうしてもチェック自体が無理、見ること自体がツライ作品がいくつかありまして、それらは評外とさせていただきます。ざっくり、ジョジョ・バンドリ・レヴューなんとか・とある魔術、など。まあ、理由は察してくださいw

2019冬・新作アニメ

まずは2クール連続を除いた新作アニメをチェック!

私に天使が舞い降りた!:評価「〇」

前期の『うちのメイドがウザすぎる!』など、「女性キャラが変態ならいろんな意味でOK」理論を受け継ぐ最近のスタンダード。

コミック百合姫産で今期の紳士向け筆頭枠。とりあえず押さえときましょう。

非常にシンプルで、

女の子しか見たくないと思うなら主人公も女だけにすればいい

でも女の子が主人公だと男性視聴者が共感しにくい

だったら女の子だけど男性的な思考や性癖を持たせればいい

これを研究と熟成を重ねた結果、生まれたジャンルかと。
『ネトゲの嫁』『ネト充』も狙いは同じでしょうか。

ぱすてるメモリーズ:評価「×」


ソシャゲタイアップの粗悪品パターン。一応、念のため3話まで頑張りましたがw

作画の甘さ、胸揺らせとけばいいという安易さ、数分で醒める感じ。

「廃れてしまった未来のアキバ」が掴みなのに、それを活かさず安易なキャラ見せで1話を終わらせてしまう残念な構成。

見る価値無しです。強いて言えば、原作ゲーム&登場声優を追う方が楽しめればよいかと。

W’z《ウィズ》:評価「△」


正直、中年にはキツい感性と絵柄。
前作ハンドシェイカーはそれであきらめて、今回もやっぱりキツい。

このキツさはブラックロックシューターやカゲロウデイズで覚えた感覚。

ようは、この雰囲気自体が好きと思えるかどうかな訳で。

だから、1話見て何となく好きか嫌いかで決めていいアニメかと思います。

エガオノダイカ:評価「△」


とりあえず可愛い女の子がライブさせればいいとか、やめませんかw

そして主人公男子が王女を守るために戦う、と。

ただタツノコが力入れてるのでアニメとしてのクォリティは高いと思います。
ワンチャン、『DOG DAYS』に化ける……かも?

テンプレ臭がして仕方ないですが、それが苦にならないなら見てもいいかも。

どろろ:評価「〇」


原作が最強なので、それを形にする制作会社次第。

そこで『からくりサーカス』も手掛けてるMAPPAが形にした本作、さすがというか文句なし。
1話の掴み、3話で世界観の伝達完了、隙がないです。

『鬼平』以来の時代ものとしても嗜んでおきたい一品かと。

上野さんは不器用:評価「〇」


これもある意味「主人公が女性で変態」枠。いや、これこそ本道かなw

学園・部活・恋愛で世界観やテーマは無難に抑え、女性部長が男性部員に片思いしてる。

でも、頭のネジがトんでる化学バカで愛情表現がいろいろオカシイ。

と、普通に面白いです。15分アニメだし気楽に楽しめれば。

盾の勇者の成り上がり:評価「〇」


ラノベ原作、小説家になろう出身、転生モノ。

今さら転生モノで是非を語るのはナンセンスというか、もう一つのジャンルかつ現代のメジャージャンルです。
その上で面白いかどうか……まあ、上記ルートはハズレは少ないと思います。

初回放送が1~2回と一気放映だったのですが、それには訳があったかと。
冒頭からしばらくの「下げ」、視聴者の抱えるストレスが物凄いのです。

ここからある程度のカタルシスを出すのに、2話までかかる構成だったんですよね。

なので、とりあえず見ようと思う人は、2話まで耐えて。
3話から徐々に落ち着いてきます。

ただ、雰囲気的にこれはリゼロ的なストレスとカタルシスが激しい作品の予感。
覚悟して付き合うのが良さそうです。

五等分の花嫁:評価「△」


少年誌原作のハーレム恋愛もの。

クォリティは十分ですが、大きいお友達には物足りないでしょうね……。

まあ、ソシャゲ系粗悪品よりは全然マシです。

臨死!!江古田ちゃん:評価「〇」


こういうのをしっかりと抑えて楽しめてこそ、いい歳してアニメを嗜む紳士とは言えないかと。

短編&監督切り替わりですが、まずはまあ見ろと。

ただ、こういうガロっぽい雰囲気が苦手な人もいるので、そこは勘弁してくださいw

けものフレンズ2:評価「〇」


実は評価を悩んだのが、けもフレ続編です。それだけ一連のここに至るまでの騒動が酷かった……。
ただ、3話まで見て「作品自体に罪はない」「前作と同じことをしようとしている」のを感じたので〇にしました。

バンドウイルカがビーチボールに「チュッ」とした瞬間に、
「ああ、作品は大丈夫そうだ……」と胸を撫でおろした感覚です。

ご存知の通り、前作はたつき監督のセンス、構成の素晴らしさ、ただひたすらに優しい世界が生んだ魅力にあふれてました。
今回の続編は、それを壊さず視聴者の期待を裏切らない限りは大丈夫かと。

ただ……当時と比べて今回は金の匂いがプンプンしてますがw

ケムリクサ:評価「◎」


けもフレ2を〇にして、これが同じってのはあり得ないかと。
もちろん、3話まで見た上ですよ。

もう「俺たちの待ってた、たつき監督の新作だ」と。

ヌルヌルとアニメーションするようになったけもフレ2を見てから、ケムリクサの3DCGを見ると何だかホッとしますよw

ブギーポップは笑わない:評価「◎」


念のため説明しておくと、ラノベの流れを変えた有名原作。
ロードス島戦記から続く中世ファンタジーが好まれてたラノベ界に、現代を舞台にした異能力、若者たちを主人公にリアルな不安定さを描いて受け入れられた作品です。

現在で言うならば(とてもザックリ言うならば)、時雨沢恵一・西尾維新・奈須きのこを楽しむ感じで見ればいいかと思います。

賭ケグルイ××:評価「〇」


賭け狂っているというか、絵的にはエロ狂ってる色気と顔芸を楽しむ作品。

前作から一気にキャラをバーッと出してきて、インフレモードに突入した感じです。

主人公の無垢・聡明・大胆・狂気といった個性、これに対抗するだけの新キャラを飽きさせず出していこうとする基本手法が見て取れます。

まあ、繰り返しますがエロ狂ったり顔芸かますキャラたちを見つつ、ギャンブルのギミックを先への好奇心として見ていくのが良いでしょう。

バーチャルさんはみている:評価「×」


バーチャルYouTuberが好きな人が見れば……としか言いようがない。

VTuberというものの魅力や面白さ自体を、自分はまったく理解できなかったのでこれはギブアップです。
これはもう次世代エンタを受け入れられない中年ゆえなのだろうとも自覚してます。

あのギクシャクしてわざとらしい手足の動き、内容ゼロの会話、くだらないとしか言いようがなくて。

ただ、「くだらない」からエンターテイメントじゃない、というのもオカシイから全否定もしたくはない。
う~ん、てさぐれ系とか『ひもてはうす』は受け入れられてVTuberはダメ、ってのは何なのだろう。

まあとにかく、アニメ作品としては一切オススメしません。

revisions リヴィジョンズ:評価「△」


ベタ、王道。
周囲に理解されず孤立する少年がいきなり導かれてロボに乗る、ハイハイとしか。
3DCGアニメの進歩の凄さは感じますが。

主人公がイキってて、その友人も反発してイキってるのが何とも不愉快な出だしです。

渋谷半径1kmが切り取られて未来に飛ばされて、未来のロボットに乗って高校生たちが……って、このSF設定に惹かれたり目新しさとか斬新さとか感じます?

ただ、4話で“ニコラス・サトウ”という名でCV:大塚芳忠だったのが気掛かり。亜人を意識してる……?

同居人はひざ、時々、頭のうえ。:評価「〇」


ネコのキャラデザがデフォルメされてないので、最初は不安になります。

が、そのネコの内心が各話の後半で語られ出すところから、安心して見られるようになる構成です。

劇的な展開は無いが、ほっとする。

妖怪は出てきませんが夏目友人帳枠、とでもしておきましょう。

ガーリー・エアフォース:評価「×」


10巻まで出てるラノベ原作らしいのですが……こんなにひどい1話は久しぶりに見ました。

掴みの作画や構図の質がビックリするほど低い。

中国が出てくるのが目新しいが、幼馴染みの女が人格破綻。
その後も展開が唐突、アニメクォリティーも上がらず。一芝居打たせてもらった、で無理矢理回収とか……。

1話より2話の方が出来がまともという残念レアパターン。
せめて展開を早めてテコ入れできれば、くらいしか言いようがありません。

約束のネバーランド:評価「〇」


評判は聞いていましたが。

見るまでの設定予想は、能力を持った子供たちの施設があって、そこからの脱出劇や復讐劇。
ですが、そんな予想は越えてはるかに踏み込んだ少年誌の持っている強引な力強さを思い知らされました。

こういうのがあるからジャンプ・マガジンはやっぱ強いなと

ジャンプ原作としては、暗殺教室以来のインパクトと期待感があります。

グリムノーツ the animation:評価「×」


スクエニはいいゲームをいっぱい出してます。
これの原作ソシャゲも、プレイしたことはありませんがきっとクォリティは高いでしょう。

ただ……スクエニゲーム原作のアニメってどうしてアレなんでしょうか(言っちゃった)。

もちろん3話まで見ました。その上で、

最初の5分で早すぎるキャラ見せ、強引な説明セリフの挿入、感じさせるのでなく羅列するだけの世界設定。

三文芝居かというくらい、セリフ間に間を置かない詰め込み都合の残念構成。1.5倍再生かと。

これは……原作ゲーム好きな人にすらツライのでは?

お前はまだグンマを知らない:評価「〇」


先に言っとくと5分アニメです。

内容はきっと、タイトルから想像できる通りです。

でも、それでいいかと。
アイデアがあって、それが面白くて形にしたら、その作品の勝ちです。
気楽に見る5分アニメの良いところかと。

ドメスティックな彼女:評価「〇」


週刊少年マガジン、踏み込んでるなーと。
少年誌を日頃から読んでる人にはバカにされそうですがw

内容言っちゃうと興醒めなので書きません。

ただ、設定や展開に目を引かれそうになりますが、登場人物たちの心理描写が繊細でリアリティを感じさせるのが真の魅力です、この作品は。

魔法少女特殊戦あすか:評価「△」


“魔法少女”を題材にしてリアル・シリアス・残酷な戦いを描く、というギャップ感がまどマギ以降根付いてきました。

この作品は、よりリアルな武器や描写をしてるのが違い……というかそれくらいしか。

先を見ればそれなりの面白さはあるでしょうが、それはどの作品も同じかと。

では、前編はここまで。

後編では残りの新作や続編モノもお伝えしていきます!

キレ気味に笑顔で斬る! 幸福な30分を送りたい紳士に送る2019冬アニメぶった斬り!(後編)
それでは前編の続きとなります。 後編では残りの新作評、2クール目などの続編系、今後の注目などをお伝えしていきます! バミューダトライアングル ~カラフル・パストラーレ~:評価「〇」 一見、ヤバイです。5分で切りかねない雰囲気がここかしこから...

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