アメブロからwordpressへ引っ越す方法。
「blog tool」「FC2経由」といった方法がwebで出回ってますが、情報更新もされず古い内容ばかりです。
そこで、2018年末に400件以上あったアメブロ記事を実際にwordpressに効率よく記事移行させた、実践済みの引っ越し方法をご紹介します。
「blog tool」「FC2経由」を調べたが……
webで「アメブロ wordpress 引っ越し」などで検索すれば、おそらく上記の方法がヒットするでしょう。
しかし、blog toolは有志の方がかつて作られたもので2015年以降は更新無し。
仕方のないことです。無償で提供されたものでアメブロも随時記事形式を更新している状況、それに対して常にアップデートを求めるなんて無理な話です。
FC2経由は、そもそもFC2を介すること自体が煩雑。
それに紹介記事などを見れば分かりますが、画像リンクをわざわざツールを使って変換するなど大変ですし、レイアウト崩れなどの報告も多々見られます。
自分もかなり調べた結果、下手な移行をして結局は手作業ばかりになるのを避けられないか……となかば失望していました。
が、検索を重ねていくうちにようやく一つの答えにたどり着きました。
アメブロ記事バックアップツール「アメブロゲット」……ほんとに大丈夫かな?
誰もがいろいろと検索ワードを変えてはベストな手法を見つけられないかと探すわけですが、そこで「アメブロゲット」にたどり着きました。
まあ、検索疲れに陥ると疑心暗鬼にもなり「どうせダメなんだろ……」とダメ元でサイトを見てみました。
まず、日本語だったので一安心。開いてみたら英語、なんてのは日常茶飯事ですから。
次にサイトの作りが企業的で、wordpress手作り時系列系(自分のようなサイト)ではなくこなれている感。
そしてよく読んでいくと……手法は隠さず紹介していて、無料お試しと有料プランがある。
「有料?」と聞いてすぐに手を引く人も多いですが、試用版があって有料版があるというのは信頼性が高いです。世の中の何事も無料であることに慣れてしまっている人が多いですが、「無料であることは提供物に責任は負わない」のが当然。
それに対して「有料であることは提供物に責任を負う」ということ。
自分はそう考えて試してみることにしました。
記事20件分がお試し無料、有料版が1000記事で¥3,980-というなら、試す価値はあるかと。
アメブロゲット試用版を実際に使用してみた
結果から言うと、うまくいきました。そして有料版にグレードアップしました。
それだけ満足したということです。
試用版の流れは、
無料ユーザー登録
↓
メンバーサイトのツール画面でアメブロURLを入力
↓
リスト取得、記事取得、取得済み記事の書き出しを行う
↓
MT形式ファイル(txt)や画像をダウンロード
↓
画像をFTPツールなどを使って契約しているサーバにアップロード
↓
MT形式ファイルをwordpressの「ツール」→「インポート」→「Movable Type と TypePad」を使ってインポート
こんな感じです。
詳しい方法や流れはアメブロゲットのサイト内にくわしく丁寧に書かれていますので、
そのままの指示に従って行えば問題ありません。
その上でお試し記事20件分を実際に無料で移行して、納得いけば有料版を購入することをお勧めします。正直、記事1000件分を無事に¥4,000-で移行できるなら安い買い物です。
では、方法自体はアメブロゲットのサイト内を参照してもらうとして、それ以外の注意点やコツをご紹介しましょう。
アメブロゲット使用時の注意
指示通りにやれば大丈夫ですが、うっかりしやすい点をいくつか。
書き出し設定の「画像パス」の設定がうまくいかない時は?
アメブロゲットでは、事前に画像パスを指定しておくことで、書き出し時に画像へのリンクが変換された状態になります。つまり、
「https://あなたのドメイン/wp-content/uploads/保存先(画像パス)/」を設定
(自分の場合はhttps://jexplore.net/wp-content/uploads/2018/12/)
↓
この設定でMT形式ファイルを書き出し
↓
上記で設定した画像パスどおりに、自分の契約しているサーバのディレクトリに画像データをアップ
(アメブロゲットが推奨している「/image/」などにしている場合は、新たにその名前でディレクトリ(フォルダ)を作成して、そこに画像をアップロード)
↓
MT形式ファイルをwordpressにインポートして記事が作成されると、自動的に指定したディレクトリから画像リンクを引っ張ってくる
こういう理屈になります。
しかし、自分の場合は新たに「/image/」フォルダを指定&作成した場合はうまくいかず、記事が月ごとに保存されている「/2018/12/」など指定してそこにアップロードしたらうまくいきました。
これは実際に検証しておらず自分の予想ですが、wordpressの「設定」→「メディア」の「ファイルアップロード アップロードしたファイルを年月ベースのフォルダに整理」のチェックの有無が影響しているかも? と睨んでいます。上記のいずれの方法でもうまくいかなかった場合は、ここの設定を変えてトライしてみるといいかもしれません。
書き出し設定時に「拡大画像へのリンクをはずす(推奨)」にチェックを入れる
書き出し設定を行う際に「拡大画像へのリンクをはずす(推奨)」にチェックを入れないと、書き出したMT形式ファイル内のコードにアメブロへの画像リンクが残ってしまいます。
残っていても記事表示自体は問題ありませんが、無駄なコードですし後で紹介するアイキャッチ画像の指定に障害が生じます。
必ずこの項目にはチェックを入れておきましょう。
アメブロゲットのここがスゴイ!
MT形式を書き出し&インポート、画像データも一括DL&UL、画像パスも指定し直せばOK!
……というのは、非常に分かりやすい方法でFC2経由方式も基本は同じです。
ただ、以下の点が引っ越した際の大きなメリットと感じました。
アメブロの「テーマ」が、wordpressの「カテゴリ」にコンバートされてる!
これは大きいです。いくら記事引っ越しが無事にいっても、大量の記事をwordpress上で手作業でカテゴリ振り分けするのは眩暈がしそう……。
そう思ってたら、アメブロ側で設定していたテーマをwordpress側のカテゴリに置き換えてくれました。
これならwordpress内の「投稿」→「カテゴリ」で親子関係の調整や取捨選択などを簡単に行えます。
記事投稿日も当時のままだし、変更も自由
記事引っ越しが済むと、記事投稿日はアメブロ当時の投稿日時に、更新日はwordpressに引っ越して記事を作成した日時に自動的に設定されます。
同じ記事を引っ越した、という設定を活かしたい自分にはこれはとてもありがたい状態でした。
それに変えたいならば記事個別で日時も書き変えられますし、投稿日時や更新日時は非表示する方法がいくらでも探せば見つかります。
大事なのは、引っ越し時のアメブロ側の情報をどれだけ残しているかということです。削ったり非表示にすることは簡単、でもロストしてしまったものを手作業で設定し直すのは苦痛以外の何物でもないからです。
アイキャッチ画像を自動で設定しよう!
記事引っ越しを完了すると、さすがに記事一つ一つのアイキャッチ画像までは設定されていませんでした。
それはそうですよね、アメブロ側にアイキャッチ画像の設定は存在せず、単に記事内の1番目の画像をアイキャッチ的に引っ張っているだけでしたから。
でも、これくらいなら同様のニーズは多いだけあって都合の良いwordpressプラグインが存在します。
「Auto post Thumbnail」、こちらをwordpress内の「プラグイン」→「新規追加」で検索してインストールして使ってみてください。
自動的に各記事内の1番目の画像をアイキャッチ画像として設定してくれます。
ただし、その際に一つ大事な注意点があります。前述しましたが
書き出し設定を行う際に「拡大画像へのリンクをはずす(推奨)」にチェックを入れないと、書き出したMT形式ファイル内のコードにアメブロへの画像リンクが残ってしまいます。
この「アメブロへの画像リンクが残った状態」になっていると、「Auto post Thumbnail」を使用した際に記事の1番目の画像がアメブロ側にリンク指定している画像となってしまい、結果的にwordpress側(契約しているサーバ内のディレクトリ)に無い画像を参照してしまうためにアイキャッチ画像が設定されないままになります。
上記は引っ越した記事のコードの一部ですが、1つ目のリンク「~http://stat.ameba~」がアメブロへのリンクが残っている箇所です。
せっかくの自動機能なので、失敗しないように正しく一気に変換してしまいましょう。
その上で、変更したいアイキャッチ画像があれば記事を選んで手作業をすればいいのです。
1000記事のアイキャッチ画像をすべて手作業で設定、とか修行を越えてもはや拷問ですから。
まとめ
アメブロゲット、使ってみたら素晴らしいものでした。
なぜ、blog toolやFC2経由の紹介記事が世に乱れ飛んでいるのか不思議で仕方ない、というのが正直な感想です。
あ、自力で探し出した結果でアフィリエイト前提じゃないですよ!
本当に自分のサイトをworpressで作成するにあたり、大量のameblo記事を有効活用できないかとこまっていたところでしたから……。
SEO対策的にもアメブロと新サイトの両方に同じ記事を残しておきたくなかったので、ごっそりと効率よく引っ越しをしたかったのです。
そして、運よく巡り合ってとても良かったというのが真相です。
その上で……ここから先は正直に、アメブロゲットさんの紹介となります。
自分の場合は「アメブロをwordpressに引っ越したい」でしたが、アメブロ記事のバックアップツールとしての価値も十分にあると思います。
アメブロはCyber Agentという一企業が提供するプラットフォームにに依存しているわけで、CAのさじ加減一つで削除や凍結などいとも簡単にされる危険性があります。
今まで大丈夫だったから大丈夫、という当たり前の感覚。
そしてこれまでに蓄積してきた財産があるから、容易に切り替えることもできない。
だったらせめてバックアップを取るくらいのことはしておいてよいかと思います。
なので、自分は露骨な宣伝を嫌うタイプですが、これはお勧めします。
友人知人にもアメブロで記事を書いてきた人が多いのでなおさらです。
以上、アメブロからwordpressへの引っ越しについてご紹介させていただきました。
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