さあ、そろそろ語り始めようか、化物語を。

久しぶりの長め、そして文章ばかりです。
とりあえず1枚だけ貼っておこうかw

もういろんな意味でアウトな演出、好きですw

化物語の解析や演出や魅力を語る前に、
なぜ「パチスロ化物語」が誰しもの想像を越えて人気を博しているか考えなければいけないと思う。
予想できたのは、原作やアニメから入るコアファン層。
アニメファンならば物語シリーズはフックしやすい強めのコンテンツであることは分かっていた。
だが、それもツインエンジェルやマジハロといった、アニヲタかつスロッターであるコア層により、メイン機種でなくても息長く少数台でホールに残されるタイプだと考えていた。
ところが、蓋を開けると化物語を打つ層はアニヲタに限定されていないのは今のホール状況を見てハッキリと分かる。
サラリーマン系、中年系、そして非ヲタスロッターも食い付きがいい。
強いて言うならば、ガチの設定狙いをする専業は触りにくいという状況じゃないだろうか? たぶんそこら辺にヒントがある。
化物語はAT機だが、他機種と大きく異なるのが「ゲーム数解除」が天井を除いて存在しない。
また、天井到達は少なく恩恵も倖時間(AT)&倍々チャンス(上乗せ特化ゾーン)1回と少ない。
そして、現時点で明確なヤメ時というのが通常時HIGHテーブルの可能性が極めて低い50~100Gを避ける意味での「50Gヤメ」くらいしか存在しない。
実質的に倖時間後は解呪ノ儀高確を確認するため20~30Gは回すから、50Gヤメもその延長くらいの意味合いとなる。
つまりゾーンや天井狙いがほぼ不可能で、解呪ノ儀(CZ)高確状態でないのを確認すれば、ヤメ時はヤメたい時にいつでもOKになる。
ということは。
いつでもヤメ時というのは、いつでも打ち時ということなのだ。
番長の64~96Gヤメや、数々のAT機の128Gヤメの空台に、あなたは率先して座りたいと思うだろうか?
そんな台を選ぶくらいなら、常にチャンスがやってくる可能性があり、展開次第で500~1000枚を短時間で叩き出す化物語に座る、というのが一般スロッターの心情ではないだろうか。
そしてこいつ、サミーの原作をパチスロという遊技機に作り込む上手さもあって、面白い。
登場する幼女・中学生・高校生が一体どこの誰だか知らなくても、解呪ノ儀の自力感と、倖時間中の倍々チャンスの気持ちよさが、好印象を与える。
ほとんどのいわゆる「当たり」は解呪ノ儀経由の倖時間で、解呪ノ儀を当てるレア役出現率にそれほどの設定差はない。
解呪ノ儀初当りと同時に抽選される解呪ノ儀高確の突入率に設定差があるが、高確ショートですぐ転落してしまえばそれも打ち手にはほぼ分からずに終ってしまう。
つまり、設定差らしきものをそれほど意識せずに「気軽に打ててしまう」、そして「結構刺さると気持ちいいし、そこそこ刺さってくれる」ところが、一般スロッターも支持している理由ではないか、僕はそう思っている。
その上でコンテンツの話もしておこう。
原作「化物語」は上下巻合わせて57万部といわれている。
ちなみに講談社BOXは1冊1500円ほどするので、文庫の2~3倍の売り上げ。
以降続編が10巻以上続いていて、それぞれ1巻当たり10~20万部は売れていると考えていいと思う。
アニメシリーズは「化物語(1クール)」「偽物語(1クール)」「物語シリーズ(2クール)」と長期に渡り放映され続けていて、一般のアニメ番組とは趣向も違えばファン層も実は若干異なっている。
前述で「アニヲタ層」という言い方をしたけれども、実は物語シリーズはそれに限らない「サブカル層」も取り込んでいる。
サブカルとヲタクは何が違うの? となるとここからまた原稿用紙30枚くらい必要になりそうだが、簡単に言えば
「アニメとか普段は見ないけど物語シリーズは見る」
「アニメ見ないけど、西尾維新(原作者)の作品は追う」
というアニヲタの隣りにいるけどアニヲタとは違う層が結構いる、それが人気を支えている、と僕は考えている。
その上でパチスロ機という観点に話を戻すと、表面的に「かわいい女の子が出てくるアニメ原作のパチスロ」と予想されていたものが、実ははるかに広い層をカバーしている、まさに「化け物コンテンツ」だった、ということ。
それで肝心の台が最悪の出来だったら全て台無しだが、コンテンツに見合うだけの良い出来だったというわけである。
そしてそして、流れとかタイミングの話。
一発はでかいけど、深いゲーム数が選ばれて血反吐を吐くAT機。
そこからA+ART機への回帰の風潮が出てきたけれども、残念ながらAT麻薬に脳を侵された打ち手には物足りなかった。
でも128Gヤメばかり並んでいるAT機はやはり怖い。
そして「マイルドAT」的な台が出始めたけれども、同じような仕組みで純増や初当りにかかるG数を縮小しただけのシステムは、単なるお財布事情での打ち手の使い分けにしかならなかった。
そんな中、感覚的に「これならヤレるんじゃないか?」と思わせるシステム。
そして導入当初の29000枚情報も大きかったと思う。
キン肉マンでかなりネガティブイメージが付いていた差枚数管理という先入観を跳ね返して、単なる初当りが軽いAT機ではないことが浸透したのが、今の稼働状況を物語っている、まさに物語っているということじゃないだろうか。
これは自分の見聞きできる範囲だけなので断定できないが、エウレカ2と花の慶次が導入されても化物語の稼働は大きく落ちてないと思う。
もしかしたら、これは12月・1月新台が出回っても化物語が生き残る可
能性を示唆している。非常に興味深く、これからも客観的に見守っていきたいと考えている。
さあ、僕の分析はココまで。
当たってることもハズれてることもあると思う。
「あんな150枚駆け抜けるだけの台なんてクソ面白くねぇ!」って感じて卒業したり、
「やっぱアニメのヲタクっぽいのは苦手だし」と避けてる人もいるだろうから、
そもそも今のパチスロ化物語は人気がある、という前提に疑問を呈する人もいるかもしれない。
そこはそれ、是非とも意見を聞かせて欲しいし、ホール関係者では無いから数字が見えない僕たちは真実をただひたすら探っていくしかない。
ではでは長文お疲れさま!
最後に言っておくとね、俺は原作もアニメも大好きでそれがスロになっちゃってしかも面白い!ってそれだけで支持してますw
僕が同人誌で小説を書きつづけてるのも西尾維新先生の化物語に出会えたからだと思います。
ちなみに、田中芳樹、馳星周、ジェイムズ・エルロイ、石田衣良、とか辿ってきたルーツは色々ありますが、それはまたいつの日か語れればということで。
これから、時間ができたら少しずつ記事を上げて「パチスロ化物語」を語っていこうと思いますので、良かったらお付き合いください。

オマケ
・マイスロで解呪ノ儀中特殊演出をクリアしました。正体は「無音」でした。
・マイスロ開発メッセージで触れられていた字幕「キスショット~」の件、少なくとも解呪ノ儀本前兆です。解呪ノ儀高確も確定しているかもしれません。

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