Capcom Cup 2019(CC2019)が2019/12/13-15(現地時間、日本では12/14午前深夜~12/16昼)にアメリカ・ロサンゼルスで開催されます。
ここではCPT2019の振り返りをしながら参加確定している31名と、Last Chance Qualifier(LCQ:当日最終予選)に出場する選手を紹介します。
CPT2019ツアー全体の振り返り
CPT2019ランキング順に紹介しますが、その前に今年のランキング上位50を掲載しつつ全体的な傾向を見ていきます。
CPT2019 Best 50
※1~27位と地域代表の28/29/31/45位の選手がCC2019出場確定
順位 | 選手名 | Global Points | CC2018順位 |
1 | PUNK | 4815 | 13 |
2 | Bonchan | 4045 | 5 |
3 | Tokido | 3225 | 13 |
4 | Fuudo | 2370 | 17 |
5 | HotDog29 | 2150 | – |
6 | Fujimura | 2145 | 3 |
7 | Big Bird | 1955 | 25 |
8 | Problem X | 1955 | 9 |
9 | Momochi | 1650 | 7 |
10 | Phenom | 1555 | 17 |
11 | NuckleDu | 1485 | 13 |
12 | Oil King | 1465 | 25 |
13 | Xian | 1280 | 4 |
14 | Mago | 1235 | 17 |
15 | Gachikun | 1230 | 1 |
16 | Machabo | 1220 | – |
17 | AngryBird | 1195 | 7 |
18 | John Takeuchi | 1110 | – |
19 | Dogura | 1065 | – |
20 | Nemo | 1055 | 25 |
21 | Infexious | 1055 | – |
22 | Sako | 1015 | 17 |
23 | NL | 1000 | 17 |
24 | Daigo | 975 | 25 |
25 | 801 Strider | 970 | – |
26 | iDom | 935 | – |
27 | JB | 935 | – |
28 | Luffy | 905 | 17 |
29 | Kichipa-mu | 880 | – |
30 | Itabashi Zangief | 830 | 2 |
31 | Smug | 685 | – |
32 | MenaRD | 655 | 17 |
33 | Moke | 610 | – |
34 | Takamura_B | 565 | – |
35 | GamerBee | 555 | – |
36 | Haitani | 530 | 17 |
37 | Ryusei | 485 | – |
38 | Justin Wong | 470 | 5 |
39 | Mister Crimson | 435 | – |
40 | Johnny | 395 | – |
41 | DR Mandrake | 375 | – |
42 | Dual Kevin | 375 | – |
43 | Shine | 350 | – |
44 | Pikoro | 335 | 25 |
45 | Zenith | 330 | – |
46 | MOV | 310 | – |
47 | Xiao Hai | 290 | 13 |
48 | Dark | 285 | – |
49 | QiuQiu | 280 | – |
50 | DoomSnake507 | 255 | – |
最初からCC2019の出場権を獲得しているCC2018覇者Gachikunがグローバルポイント枠26位以内に入ったため、グローバルポイントのボーダーラインは27位:935ポイントとなりました。
また、アジア地域決勝優勝:Fujimura(6位)→Kichipa-mu(29位)、北米地域決勝優勝:NuckleDu(11位)→Smug(31位)、欧州地域決勝優勝:Big Bird(7位)→Luffy(28位)と各地域決勝の優勝者がグローバルポイント枠26位以内に入ったため、次点となる地域代表選手が繰り上げ参加となっています。
※南米地域決勝優勝のZenith(45位)はそのまま地域代表選手となります。
なお、31名の内訳を地域別にみると、
北米:6名(前年:5名)
欧州:6名(前年:5名)
南米:1名(前年:3名)
南米枠が寂しくなりましたが、大きな変動はありません。
南米選手のmenaRDとCabaは、昨年ほどCPTツアーを周らなかったのと南米大会で以前ほどポイントを独占できなかったのが響いたようです。
一方、連続/再/初出場で見ていくと、
再出場:3名
初出場:8名
とIN/OUTで見れば11名と1/3以上が入れ替わっています。
初出場はHotdog29/Machabo/John Takeuchi/Infexious/iDom/JB/Kichipa-mu/Zenith選手、再出場はDogura(CC2017)/801 Strider(CC2015&2017)/Smug(CC2017)選手となります。
参加選手紹介
PUNK(北米/1位)
ご存知「格ゲー星人」、ヒット確認の正確さで注目された究極の若手。
今年は前半でプレミア3勝とブッチギリで誰が止めるのかと話題に。
CC2019参加も早々に決めてやや小休止するも、ときど選手やボンちゃん選手の追い上げを受けてランキング1位を守るためにプレミアだけでなくランキング大会にも参加。
グラフを見ればアベレージの高さは明白で、結果的に北米ファイナルでボンちゃんの追い上げをしのいで1位を死守。
最近はかりんだけでなく相手キャラによって春麗を使うことも。CC2019の1回戦はメナト使いのZenithで、Sakoのメナトを苦手とするPUNKにとって意外に初戦が最大の鬼門か?
Bonchhan(アジア/2位)
ツアー中盤でEVOを含むプレミア&スーパープレミア4連勝で3100ポイントを稼いで大爆発。特にEVO優勝はプロキャリアに輝く大きな勲章となったでしょう。
一気にPUNK選手に追いつき、北米ファイナルはPUNKを上回るために参加するも惜しくも届かず。結婚、そして2児の父となり多忙を極める中でそれを一切言い訳にしませんでした。
強キャラであるかりんと、孤高のサガットをあつかう、今やトッププレイヤーのボンちゃん。Red Bull アスリートとして、日本国内でボンちゃんロードトリップといったファンイベントを開催するだけでなく世界にも多くのファンを持つ彼が、プロ選手として充実の1年をEVO&CC優勝ではたして飾ることはできるでしょうか。
Tokido(アジア/3位)
いま最も日本で有名なプロ格闘ゲームプレイヤー。大会の活躍だけでなく、メディアの露出も多く2冊目の著書も出版。格ゲーを背負ってきたのがウメハラなら、e-sportsを背負うのはときどか、と例えるのは言い過ぎでしょうか。
CPTでは時に早期敗退することもありながら、豪鬼を極め続けてプレミア3勝と盤石の成績を残しています。
しかし、CPTで彼は天敵となるザンギエフ使い、キチパーム選手と対戦しては負けを繰り返すという屈辱を味わいます。そして何の因果かCC2019の1回戦もキチパーム戦に!
当然対策を練っていると思われますので、純粋に勝負の行方が気になります。
Fuudo(アジア/4位)
シルバーコレクターを返上し、ついにアジアファイナルでプレミア優勝を成し遂げました。ミカとバーディーの2キャラを使いトーナメントで勝ち残る実力は誰もが認めるところです。最近ではグラビアアイドル・倉持由香さんとの結婚も発表しました。格ゲー界定番の結婚バフ(強化)ははたしてあるのか?
Beast TVでの視聴者参加型番組「ジコケンTV」を継続し、自らのチャンネルとして「The Fuudo」も開設など精力的にプロゲーマとしての活躍を広げ、CC2019でも結果を残したいところ。トーナメントの組み合わせ的に今年は有利か、との見方もあり期待大です。
Hotdog29(アジア/5位)
香港の強豪ベガ使い、ホットドッグ。昨年のRed Bull Kumite 2018でガチくんを破り前日予選1位となり、今年からは本格的なプロ活動を始めた選手です。
グラフを見れば分かるとおりツアーを転戦するもポイントを稼げず苦労していましたが、中国開催のPPL Fighter Masters 2019でプレミア優勝を飾り、念願のCC2019出場をほぼ確定させます。
そして直近のスーパープレミア・北米地域ファイナルで優勝を遂げるという最高の仕上がり。初参加選手の中ではランキング5位という群を抜いた結果を残しました。
今までベガ使いと言えばProblem X一強という印象でしたが、今では彼に並ぶ選手と言っても過言ではありません。
なお、礼儀正しく日本人選手とも交流があり、香港を代表するプロ格ゲーマーとしてこれからも注目です。
Fujimura(アジア/6位)
出場すればその大会の優勝候補に必ず挙がる藤村選手。所属のチーム不動の方針か基本的にプレミア大会参加に絞る(アジア圏内はランキングも参加)中で、プレミア1勝ランキング2勝で貫禄の6位となりました。さらにアジアファイナルの地域決勝大会でも優勝してダメ押し、この10/12の大会を最後にCPTには出場せずCC2019に備える余裕を見せています。
チーム不動の配信コンテンツ「説教TV」も好評、あまりにもの強さでいぶきというキャラクターにヘイトを集めてしまう藤村選手は今回も優勝候補の一人です。CC2019では1回戦がララ使いのiDomという曲者。それを乗り越え勝ち上がった先にきっと残っているラシードを倒せば優勝は目の前です。
Big Bird(欧州/7位)
アラブ首長国連邦の若きイケメン、Red Bullアスリートのラシード使いです。EVO決勝でのボンちゃんとのRed Bullで乾杯は記憶に新しいところです。
EVO後もランキング1勝、そして欧州ファイナルではオープンプレミアと地域決勝ともに制覇と完全勝利を決めました。
ラシード使いは数多くいますが、結果としては断トツの№1。対戦環境がアジアや北米と比べ恵まれない中で、これだけの実力を見せるのはさすがです。
Problem X(欧州/8位)
EVO2018覇者、誰もが認める世界一のベガ使いのプロブレムX。特にヘルアタックからの対空でとてつもないリターンを残す一連の流れを見せた時は衝撃でした。
今年のCPT2019ではランキング2勝、地元である欧州圏内での大会を中心にコンスタントにポイントを稼ぎツアー中盤には1000ポイントを越えCC2019出場は確実にしました。
基本的にはベガを使用しますが、Punkかりんを相手にアビゲイルを使うこともあり。
CC2019の1回戦はウメハラ選手が相手ですが、直近の北米ファイナルでも3位と隙は無く優勝しても不思議ではありません。
Momochi(9位/アジア)
チーム不動を持つ忍ismゲーミング代表、日本の格ゲーシーンで数々の勝利を残してきた天才の名がふさわしい選手です。CPT2019初戦のFinal Attack 2019で2位となった後はそれ程の結果は残していませんでしたが、東京ゲームショー開催のアジアプレミアで絶好調のマゴ選手を倒して優勝。一気に1000ポイントを稼ぎCC2019出場を確実にしました。
EVO JAPAN(CPT外)とアジアプレミアという2大日本開催大会で優勝するインパクトは大きく、ときど・ウメハラとはまた異なる存在として多くのファンがいます。
Twitchではスマブラやぷよぷよなどの配信も盛んに行い、忍ism代表として、天才ゲーマーとして余すことなくマルチな才能を見せています。
なお、ももち選手は過去のCCで1回戦は勝ち2回戦は負けるというジンクスがあるとのこと、はたして今年はいかに?
Phenom(欧州/10位)
もじゃもじゃヘアでおなじみのフェノム選手、今年のツアー前半は長年使ってきたネカリで活躍できず苦労していました。
そこに少しずつ練習を重ねていた、CPTでも強キャラとして認知されてきたかりんを投入して風向きが変わりました。優勝こそオンライン大会の1回のみですが、プレミア2位2回など大会上位を占めることが多くなり、無事にCC2019出場圏内に収まりました。
1回戦はSako選手のメナト、あまり大会での試合を見る機会は少ないだけにフェノム選手の存在は不気味です。
コメント