Wordから電子書籍データを作成する

文書の作成にはさまざまなテキストエディタがありますが、電子書籍データに変換するツール&サービスの元データとしてWordが多く採用されています。

ここではWordの見出し(→目次)・ルビ・ハイパーリンクなどを組み込める電子書籍データの作成をご紹介します。

①Wordで作成した文書に見出し指定を入れる

文書の見出しに対して、「見出し1」「見出し2」「見出し3」のスタイルを指定しましょう。
見出し3までの3階層が、電子書籍での目次に反映されます。

※見出し1の指定をした箇所は、電子書籍にされた際に自動的にページ区切りが挿入されます。
※①、⑴などの機種依存文字は電子書籍への変換ができないので、他の文字に変更してください。

②RomancerでEPUBデータに変換する

オンラインのデジタル出版ツールであるRomancerを利用します。
会員登録は必要ですが、個人で50MBまでなら無料プランが使用できます。

Romancer
Romancer(ロマンサー)電子出版のためのWebサービス

⑴会員メニューを開いて「ダッシュボード」を選ぶと、ダッシュボードメニューが表示されます。

⑵メニューで「原稿アップロード」内の「新規追加」を選び、「原稿ファイル」で作成したWordファイルを指定しましょう。

⑶書誌情報では「タイトル」と「著者名」は入力必須です。その他の情報は任意で入力してください。

⑷変換情報では「組方向」と「目次ページ」は指定しておきましょう。「目次にする見出しレベル」は、Wordで指定したスタイル「見出し1」~「見出し3」で目次に反映したい分までを選択します(最大で見出し3)。

⑸以上の情報入力が完了したら「変換」を選び、作品の著作権について同意すると変換が開始されます。

⑹変換が完了すると作品編集画面が表示されます。「変換後ファイル」にある「〇〇〇〇〇.epub」のファイル※をクリックしてダウンロードしましょう。

※Kindle専用のEPUBデータはAmazon Kindleストアでの販売を行いたい場合に使用するもので、ここでは使用しません。

iOSやmacOSに標準搭載されている電子書籍リーダー「ブック」ならば、このepubデータを読むことができます。

③Kindle Previwerでmobi形式に変換する

Kindleで読むためにはmobi形式のデータが必要です。そのために、先程作成したEPUBデータをmobiデータに変換できる「Kindle Previewer」を利用します。

⑴Kindle PreviewerをDL&インストールします。  https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/help/topic/G202131170

⑵Kindle Previewerに②で作成したEPUBデータをドラッグ&ドロップします。

⑶プレビューが表示されたら、メニューの「ファイル」で「エクスポート」を選びます。

⑷エクスポート先を指定し、ファイルの種類で「本(.mobi)-古いKindle端末にサイドロードします(*.mobi)」を選んでエクスポートします。

⑸エクスポート先にmobi形式のデータが保存されます。このデータを各端末のkindleアプリに認識させて電子書籍データを読むことができます。

電子書籍データの共有方法については、「電子書籍データをDropboxで共有する」をご覧ください。

電子書籍データをDropboxで共有する
EPUBデータやmobiデータをwebで共有する場合、Dropboxが比較的便利です。 会員登録をすることで2GBまで無料(Dropbox Basic)のクラウドストレージを利用できます。 データをアップロードしてURLリンクを発行すると、誰でもそのURLからデータを共有&ダウンロードできます。 また、アプリ(無料)をダウンロードせず、ブラウザのみでも操作が可能です。
リーダーへの導入方法(環境別)
読むのに使用したい端末と、お手持ちの環境で導入方法が変わります。 以下から選んでリンク先を参照してください。
Wordから電子書籍データ(EPUB・mobi)を自作してスマホ&PCで読む方法
ここでは主に自作した電子書籍データを他の方に読んでもらうことを想定し、以下のフローで説明しています。 WordからRomancerやKindle Previewerを利用して電子書籍データ(EPUB,mobi)を作成 Dropboxに電子書籍データをアップロードして、URLをtwitterのDMで送信 URLからダウンロードしてもらい、kindleやブックで読んでもらう

 

 


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