2011年2月17日に発売されたPS3「キャサリン」から8年、ついに続編「キャサリン・フルボディ」が発売されました。 当時の制作会社アトラスは、今もセガサミーグループの一員として存続しペルソナなど人気シリーズをリリースし続けています。
そしてまさかのキャサリンの続編! 今までにない“壁を上り続ける”パズル、男主人公の浮気を描くというCSゲームでは見られなかった意外性など、当時は知る人ぞ知る名作として話題になりました。
果たして8年の月日の間にどれだけパワーアップしたキャサリンが見られるのか……期待と不安の中で実際にプレイしました。 そこで、その感想とプレイする以上は最低限見ておきたいエンディング&ルートを解説していきます。
なお、以下はストーリーやエンディングの詳細な内容以外はネタバレアリで書いていきます。 ただし、ゲームの楽しさを損なうレベルではありませんので、その点はご安心を。 むしろ初見の方が苦労や無駄をしないようにしてますのでご安心を。
なお、配信が許されているstage6終了までをプレイした動画をYoutubeにアップしています。 どんな感じか確かめたい人にはオススメなので是非ご覧ください!
何が変わったフルボディ?
8年経ってPS3からPS4になったなら、それはもう壮大かつ繊細な姿にパワーアップ……という訳には、実はいかなかったようです。
TGSでの事前発表や体験版で実はうっすら感じてはいました。 まがりなりにもゲーム会社に16年務めていれば分かります。 「これは長年温められていた企画が、少予算で実現されたものだ」と。
間違っていれば訂正しますが、結果的に新エンディングは3種類、新ルートが1つ。 パズルの完全新ステージは4つ。そして新ブロックやギミックの入った「アレンジ」がすべてのステージに含まれています。
簡単に言えば、続編ではなく「かなり手を加えたアレンジ版」です。 既存のエンジンやグラフィック、映像や音声素材を極限まで再利用するのが大前提。
その上で効率的に“新作感”を出すための策の数々。 何より新キャラクターQatherinの登場。 そしてマーケティングを意識させる浮気相手CatherinのCVをDLCで10人分追加可能。 さらにプレイアブルとレンダリングムービーシーンでキャラクターを下着姿に変えるDLCも。
ここら辺、ストーリー的な完全新作ではないのは残念。 ただ、あちこちかなり売るための対策をしている印象を受けます。
ここからはさらに妄想ですが……予算や工数、スケジュールはかなり制限されている状況。 しかしキャサリンを愛する開発者やマーケティング担当達が、できる範囲であの手この手を施して形にした、というイメージです。
ゆえに、今回の作品に失望はしていません。むしろ、よくぞフルボディを形にしてくれたと感謝しています。 それに8年前を知る人が全てではない、というのが続編を作り続けるゲーム業界の原則。
まあ、たいがい8年経てばいろんなものが一周してるものです。 アニメやゲームといったカルチャーは、当時の子供や若者が金を持った大人になった時にもう一度刈り取らせていただくのが王道です。自分も素直に刈り取ってもらおうと思いますw
新エンディング「新生Katherin&Catherinエンド」
新たに作られたエンディングはQatherinルートを除けば2つです。 パズルクリア後の告解室の質問で“堅実or奔放ゲージ”が変動しエンディングも変わるのがキャサリンの基本。
そこに特殊条件を加えて恋人Katherinと浮気相手Catherinそれぞれに一つずつ新エンディングを加えたのが今回のフルボディです。
では、その特殊条件や効率的な方法をご紹介します。
ゲージ管理
最後の選択肢で効率的に両エンディングを見るために、どちらにも偏らない中立状況を保つようにしましょう。 避けられない告解室の質問ではゲージを行ったり来たりする感じで真ん中を保つ感じに。 それ以外の会話・メールの返事(以下のフラグ解放を除く)・電話などは、新エンディングを見るためだけならば回避するのが得策です。
なお、後で紹介するQatherinルートへの条件でも、この堅実&奔放ゲージの左右は影響しません。 ※告解室で堅実&奔放とは別のQatherinルート用の質問があるので、それは後述するので要注意。
なので、「フラグに関係しない堅実&奔放ゲージに関する質問は中立を維持」と覚えておきましょう。
特殊条件はメールの返事
ズバリ、特殊条件のフラグはstage5終了後のストレイシープでのメール回答の有無と内容からです。 以下の通りにすればOK。ミスらないようにstage5終了後に携帯電話でセーブしておきましょう。
なお、試しにKatherinメール「きっかけが欲しいのかも」を受けて返事をした後に、Katherinメール「テレビ見た?」に「幸福のピアノだろ?アレ聞くと、道が開けるらしいぜ。なりたい自分にもなれるってさ。動画あるから、後で送るよ。」と返事をしても問題ありませんでした。
ポイントはC&Kそれぞれの2つ目のメールを受けるところだと推測されます。
続いてはstage6終了後。
これでメール返信系での特殊条件解放は完了。
stage9の告解室で両エンディングを選べる状態に
あとは、stage9での告解室での回答を調整すれば大丈夫。 stage9の最初のパズルクリア後に念のためセーブ(念を入れるなら各クリア後にも)、 そしてstage9の「4回目の質問前」には必ずセーブしましょう。 この4回目の質問の枝分かれでK&C新生エンドが分かれます。 どちらかを見終えたら、この「4回目の質問前」のセーブデータをロードして見ていない方の選択肢を選べばOKです。
注意してほしいのは、これで上手くいくのは前述した堅実&奔放ゲージを中立にした状態です。 どちらかに極端に偏っていると、4回目の質問でどちらを選んでも偏った方のエンディングにいってしまうそうなので気を付けてください。
もちろんどちらのエンディングも、内容は秘密にしておきます。
リン(Qatherin)ルートの解放
今作フルボディの新キャラクター・リン。 普通にプレイすると、配信制限のかかるstage6終了後にストーリーからフェードアウトしていきます。
これ、プレイしていると「このままで終わるわけないだろ」感が満載です。 新キャラがこれだけでストーリーに絡まないとかおかしいだろ、と。
で、さすがに自分もwiki等で調べました。 そして知った結果、「これ自力で探し出せるか普通?」と。
正直、このリンルートを見れないとフルボディをプレイする意味はないと言えます。 なのにこれはキッツイな~と。
なので、自分はこれを逃してほしくないので今回の記事で掲載します。 できれば公式HPやTwitterでも、早くせめてヒントだけでも公開してほしいです。 例えば「告解室の質問の回答次第で、ゲージにヒビが入ることがあるのには秘密が」くらいは。
個人的には「どうせ知りたい人はネットで調べるでしょ?」は、リリース側の甘えかと。 極端に言えば、チートで割られるのはチーターが悪いから仕方ないと諦めるようなもの。 ゲーム内でフォローしきれないならば、情報公開やアップデートで対応するのが当然と思います。
それだけの義務は、対価を得た売り手にはあるかと。 ただし、何でもかんでも買い手の言うことを聞く必要もありませんが、これくらいはね。
では、リンルートの解放条件を紹介します。 stage3~6の告解室の質問での回答、stage6終了後のイベントでの選択肢が条件となります。
stage3~6の告解室
堅実&奔放ゲージの変動質問に紛れて、リンルート用の質問があるので以下のように回答しましょう。
なお、フラグ進行としてはリンルートを満たすと前述のK&C新生エンドは発生しません。 なのでK&C新生エンドを満たすメール返信と同時進行で進めていってOKです。
上記を選ぶと、堅実&奔放ゲージにヒビが入る演出が発生します。 こうしていくとstage6終了後に……
(これくらいは載せておきましょう)
通常進行とは異なるこんな感じのメッセージが。 オススメどおり、ここでのセーブが大切です。 ここからリンルート・K&C新生エンドの3種類に進めるので、何があろうとここのセーブだけは絶対にしておいて他のセーブデータと見間違えないようにしておきましょう。
stage6終了後のリンルートへの選択肢
ここでの選択を満たせればリンルートに進めます。
これでOK。 以降は通常会話レベルから、リンルート用に変わっていきます。 一方、あえて上記以外の選択を選ぶと通常ルートに戻り、K&C新生エンドへ進むことが可能です。
ちなみに通常ルートでのイベントやムービーも違和感なく組み込まれているので、開発側の素材流用の妙も確かめながらプレイするのも乙なものかと。
リンルートの告解室「成長」
以降の告解室では、リンルート用の質問に変わります。 ここでの詳細は伏せますが、リンルートで「成長」をする方を選べば、普通の感覚でトゥルーエンド的なものに進めるでしょう。
「成長」するには質問で、“既成観念にとらわれない”方向性の回答を選べば大丈夫。 非常に分かりやすいのでためらわずに選べばいいでしょう。
なお、ここであえて「成長」させなければ、またそれなりのエンディングが用意されています。
リンルートの告解室「stage10」
上記の「成長」具合に加えて、最後の質問の回答でもエンディングが変わります。 ここでは“トゥルーエンド的なもの”に進むための回答を紹介します。
もちろん、上記以外を選べばまた異なるエンディングに。 とりあえずリンルートには3種類のエンディングがあるとだけ、ここには記しておきます。
新エンド&ルート条件まとめ
以上がフルボディの新要素を効率的に楽しむための方法でした。
改めてまとめると、
でOKです。
もちろん既存のエンディングを楽しむのも良いかと。 堅実や奔放にそれぞれ振り切って、まだ見てないKatherinやCatherinのトゥルーエンドを見るのもオススメ。
これ単なる記憶レベルなのですが、ムービー以外の部分で微妙にプラス要素があったかも(保証できませんが)。
また、あえて中途半端な状況でクリアしても別のエンディングがあるので、そこら辺はwiki等を見て挑戦しては?
以上、フルボディがアレンジ版であることは否定できませんが、それなりに楽しめる要素は盛りだくさんなので是非プレイしてみてください。 特にリンルートを体験していない人は逃さないで欲しいので、この記事を見て必ずやってみてね!
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