Capcom Cup 2019 LCQ&本戦振り返り/CC2019で起こった問題の数々/CPT2020情報

CC2019の問題

選手たちの素晴らしい試合に感謝しつつ、今回のCC2019の運営の杜撰さから目を背けてはいけないと考えています。しっかり指摘して改善を望まないと。
すでに述べた点と、後日判明したことがあります。
情報収集した結果ですが、もし事実と異なるようでしたら訂正させていただきます。

・LCQ公式配信無し
・本戦はTOP8までは2先進行の予定だった
→要望を受けて3先に変更
→配信チャンネル&台は1台のみでサブチャンネル無し
→そうすると時間が押すためLoosers1回戦を配信無しにしようとした
→(推測)配信無しにクレームが入り、途中から配信アリに変更
→結果、SFL日米決勝は日をまたぐ事態に
・本戦の合間にスポンサー「Pocky」のイベントが行われ、その内容にPunkやBig Birdなど複数の選手、一部視聴者が大会や選手への敬意の欠如を訴える
・CC本戦とは思えない控室の狭さ
・数えきれない選手紹介画像のミス
・本戦を通じて「2P側のラグが酷かった」と複数選手の証言アリ。Zenith、Angry Bird選手などはその場で訴え、Punk選手もiDom選手の勝利を祝福しながらもラグの存在をTwitterでつぶやき、板橋ザンギエフ選手も選手間の話としてTweet。

前半は大会進行や視聴環境に関するもので、まだ選手のプレイ自体に影響するものではありませんでした。
しかし、2P側ラグの問題はあまりに可哀そうすぎる。それが勝敗に影響したかは分かりません。しかし、明らかに不利を被ったと主張する選手がいる以上、勝利にケチが付いてしまうのは避けられない。
救いなのは、敗れたPunk選手があくまでiDom選手を祝福し必要以上にクレームを出していないことでしょうか。

これらの問題になぜ目くじらを立てているかと言うと、すべて昨年は起きていない問題だったからです。

・LCQ配信が物流の問題でできなくなった、は準備段階のミス。
・CCをTOP8まで2先、なんて選手心理が全く分かっていない。
・3先に変えるとして、配信チャンネルを2つにする(去年と同じにする)発想の欠如
・大会進行に問題を出しながら、翌日大会途中でスポンサータイムをしっかり取る無神経さ
・演出や寸劇とはいえ、対戦台を喰いかけのポッキーで汚しその手でCCのトロフィーを握るのは、いくらケニー・オメガでもラインを越えていることに気付いて欲しい
・画像ミスは、運営がCPTや選手の知識がなくチェック不全で勉強もしていない証拠
・PS4熱問題やモニター設定によるラグは、ゲーム大会運営の常識

業界関係者の方は、格ゲーやSFシリーズの為にも公に問題を指摘することは少ないでしょう。内々では、必ずクレームを入れていると信じます。
自分は外部の人間であるからこそ問題はきっちり指摘させていただきます。
なお、Capcomの小野さん、およびCapcon fighters公式は謝罪と原因究明をTwitter上で表明しています。

最後に

試合終了後、新キャラ「セス」やCPT2020について発表が行われました。

CPT2020

CPT2020は2シーズン制を取り、それぞれ8名×2の上位16名がCC出場権を獲得します。シーズンの切れ目は大会「GAME OVER」の後の模様。プレミア14大会、ランキング18大会が開催されます。
そして“WORLD WARRIOR CHALLEGE”と呼ばれる地域リーグから22名、CC2019覇者(iDom選手)が1名、LCQから1名の計40名が出場します。
WORLD WARRIOR CHALLENGEは今までの地域ランキング戦より重きを置いたもので、方針として各地域の大会を勝ち上がったプレイヤーがCCに参加できるようにするとしています。
なお、CC2020はフランス・パリで開催され、CC2021からは昨年覇者の自動出場権は無しにされます。

来期の展望

もちろん今の時点では何も語れませんが、ララ&ポイズンのiDom選手が優勝、準優勝のPunk選手はかりん&春麗&キャミィを使用、というのは一つの象徴でした。
それは、SFVも5年目のシーズンを迎え40キャラ、いよいよ本格的な多キャラ時代が来たな、と。
個人的には今年のSFLのBANシステムは不要と思っていました。実際、不遇のプレイヤーがゲーム性の犠牲になっているのは見るに堪えませんでした。もちろんこのゲーム性を楽しんだ視聴者の方々がいるのは承知で、あくまで個人の考えと捉えてください。
しかし、今回のCCを見るとシングルの大会を勝ち抜くのに複数キャラを持つのは必然に近い、と感じました。日本人で1キャラに絞るのは、ラシード使いとキチパーム選手のザンギエフくらいではと予想しています。
ともあれ今後の3か月、オフシーズンで各配信を見ながらCPT2020を占うのが楽しみと言えるでしょう。

「マゴさんの皇王拳を数えろ!」

オマケです。クレームからのまとめで終わるの嫌だしね。

マゴさんの日本人最高位の4位に敬意を表して、マゴさんのCC全試合を見返しました。
そして皇王拳(EX烈殲破)を数えました。

皇王拳(EX烈殲破)
発生時に無敵状態がある、対起き攻め・割り込み・対空・コンボ追撃などに使われる斜め前方に飛び上がるかりんのEX必殺技。当たると相手を地面に叩き落す「皇王拳(ボイス発生)」になり、かわされると隙が大きく痛い反撃を喰らう。

独断ではありますが、マゴさんがいかに冷静に「ここは林家」な状態で戦っているかの指標に、皇王拳の成功率と使用数があると勝手に思っています。
(そりゃ当たってら勝てるだろ、って当り前というツッコミは無しで)

皇王拳成功率

%が成功率、()内の数字は(成功-失敗)の回数になります。

vs もけ:100%(3-0、コンボ内成功1)
フルセットながらこの成功率と少なさは、余裕のある時のマゴさん。
vs ときど:100%(7-0、コンボ内2)
どうです、勝因は皇王拳ですよ!w フィニッシュブローも皇王拳!
vs iDom:66%(2-1)
そもそも打てませんでした。iDomララの性質上、シンプルな起き攻め状況が少なかったからに見えましたが、クラップとサンセットホイールでぐちゃぐちゃにされました。破壊されました。
vs Xian:80%(4-1、コンボ内1)
風魔手裏剣を皇王拳で返す抜群の動きで立ち回りも上……だったけど、ちょいミスも出ててフルフルの残り体力1割(相手8~9割)。ここで渾身の皇王拳パナシから最後はわちゃって勝利、心のマゴ。
vs まちゃぼー:77.7%(7-2、コンボ内成功1)
打ちすぎw 試合を見ると互いに起き攻めで赤い状態が多すぎる、いわゆるパナシ合いの展開。でもコマ投げを匂わすまちゃぼーネカリ相手に、一歩も引かなかったマゴさんは素敵。
vs ふ~ど:キャミィ使用
なお、MKは1回(疑惑1回)で3-0の完勝。
※MK:低空ストライク不発の飛びで通称“マゴキック”から。キャミィには普通にあるミスで、本人はそう言われるのを当然嫌っているので控えめに。
vs Phenom:50%(2-2)
冷静だけど押されてしまい、ここぞでガードされ敗退。負ける時はこんなもんだけどマゴさんgg!

そもそも5割以上決まっててマゴさんの好調が分かります。
そして「余裕があって打たない時」「勝負掛けて打ちまくる時」「打ちたくても打てない時」「追い詰められてガードされる時」と、皇王拳が試合の流れを教えてくれています。
……まあ、決まってりゃそりゃあ勝てるんですが、来シーズンもマゴさんがかりんを使用するならば、皇王拳に注目するとより試合を楽しめると思います。

ということで長文失礼しました。

観戦勢ゆえ技術面で至らぬ記載がありましたらお許しください。
来年もCPTは追いかけて節目では記事を書ければ思いますので、またお会いできれば!


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