キレ気味に笑顔で斬る! 幸福な30分を送りたい紳士に送る2019冬アニメぶった斬り!(後編)

それでは前編の続きとなります。

後編では残りの新作評、2クール目などの続編系、今後の注目などをお伝えしていきます!

バミューダトライアングル ~カラフル・パストラーレ~:評価「〇」


一見、ヤバイです。5分で切りかねない雰囲気がここかしこから漂ってますw

ブシロードだし、ヴァンガード「バミューダ△」のスピンオフだし。

なのだが、人魚(マーメイド)たちが海底で暮らすという世界観、しっかり泳いだり背景しっかりしてたり。
そして顔デッサンがアウト? と思ってたら、瞳孔の形は統一的に逆三角形にしてたり。

話の展開もホンワカ、キャラも過度に媚びず、少しずつ違いと一定のクォリティを維持している。
ここら辺がゲーム原作系のダメ作品に対し、ブシロードが差を付けてるところなのか。

ともあれ、意外にこれは……ということで「〇」にしておきます。

かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛戦術~:評価「◎」


今期最大の推し作品。間違いなく◎、ワンチャン覇権。

特に3話は本編もEDも秀逸なので必見です。

学園物・生徒会ってことで目新しさを一見感じませんが、
主人公2人の思考と掛け合いによる面白さの広げ方が抜群です。

そして1話からその片鱗は見せていましたが、3話で完全に姿を現した「原作マンガがアニメ化されて起こる化学変化と昇華」。
これがある作品は間違いなく人の記憶に残る良アニメ作品になります。

必見、こういうのはアニメ好き以外にも勧めて、同好の士を増やすに限ります。

えんどろ~:評価「○」


今期のきらら枠……って、きららじゃなくてホビージャパンのコミックファイア原作でしたw

まあ、内容や位置付けはきらら枠かと。
調べてみたら、今期は芳文社きらら作品が無い様子。
このジャンルも芳文社と一迅社の寡占状態とは限らない、ってことでしょうか。

セガゲームスがスポンサーに入ってたりとか、たしかに上記の2強とは違う雰囲気はあります。
まあ、きらら枠、というかホンワカ日常枠のニーズには応えているので見て大丈夫ですよ~。

荒野のコトブキ飛行隊:評価「○」


飛行機・パイロット物にハズレ無し……と昔は思ってたのですが、マクロスΔとか今期のガーリー・エアフォースとか、そうとも言い切れない昨今。

ただ、このコトブキは大丈夫そうです。
旧式飛行機と西部劇的な世界観のマッチと、その世界観での相当なリアリティと綿密な描写が、基本的な「見てみたい」という好奇心をそそります。

バンナムがソシャゲ・プラモ・フィギュア展開をしている様子。
1話をドッグファイト中心にしているところは、ガルパン意識している、むしろ第2のガルパンにしたい、という側面が見えます。
ドッグファイト中に機体が被弾して乾いた金属音がした時に「ああ、しっかり作ってる」と確信しました。

クォリティ含めて見る分には安心、佳作なのは間違いないでしょう。

ただ……ガルパンほどのブレイクはしない、過度な期待は禁物というのが自分の予測でもあります。

CIRCLET PRINCESS(サークレット・プリンセス):評価「×」


未来の学園物、美少女、競技的に武器を持って戦う……手垢の付いたテンプレの集合体です。

念のため3話まで見ました。
サークレットがしゃべり始めたところで少しだけ期待しましたが、やはり特筆すべきものはなし。

つい最近2クールも使って伝播する気配を見せなかった「刀使ノ巫女」を振り返っても、ジャンルとして固定はしつつもはや斜陽と感じます。

……と、それは言い過ぎだとして「美少女が戦ってればOK」という方、その一定層は抑えたい制作側との間でもろもろ成り立っているならば良いですが。

2クール目&続編

位置付け的に「続きもの」にした方が良さそうなのはこちらに。
厳密には「W’z」とかこっちかも知れませんが、あくまで印象を大事に。

基本的に続編がある時点で「○」以上にはなりますね。

ソードアートオンライン アリシゼーション:評価「○」


正直なところ、2クール目のここまで見て特に面白いとは思ってません。

なぜかと言えば、これまでのSAO・GGO・マザーズロザリオが凄すぎたから。
ここまでに至る世界レベルの評価もあり、今さらSAOシリーズをどうこう言う必要はないと思います。

本作のここまでは特筆すべき展開は無いよ、というだけです。
ただ……恐ろしいことに本作は「4クール確定アニメ」なんですよ。
1年ぶっ通しってガンダム系が落ち着いてエウレカ辺りが最後だったりしないか……。

そう考えると、今の段階で今期をどうこう言えるわけもない。
SAOシリーズは終盤にかけての畳み掛けと計算された裏切りと驚きが物凄いので、とにかく最後まで見るしかないとしか言いようがありません。

からくりサーカス:評価「○」

クオリティーや勢い、盛り上がりは十分。ただしストーリー展開が早すぎるので注意。

ものすごい勢いで主人公が改造されて最強になってくのは、少年誌で長年トップ張ってきた感が満載。

展開とアツさとキャラパワーがあれば、細かいことはどうでもいいという感じね。
本当に焦らしとか誘導が突然だったり、逆転し過ぎてて疲れますが。

先進性とは遠いですが、物語づくりを“学ぶ”のにはちょうどいいかと。
切り離すにはズシンと重くて目を離せない、そんなタイプの作品です。

不機嫌なモノノケ庵 續:評価「○」

無難です。「夏目友人帳」を少女漫画側と捉えれば、こちらは若干乙女寄りという感じ。

無理して見る必要もなく、でも嫌う必要もなく、見れば何となく安心する感じ。

紳士のみなさんも、登場人物の9割以上が女子という作品以外も見て心を穏やかにしてよいかと思います。

おこしやす、ちとせちゃん:評価「○」


5分アニメにハズレ無しの典型。

魅力はただ1点、「京都の人々がペンギンのちとせちゃんとごく普通に日常的に接している」です。

いいよね、5分アニメ。見る分にもリスク少ないし、安心安定のホッと一息です。

転生したらスライムだった件:評価「◎」

これを「〇」以下にしたらさすがにウソ、というか曲がり過ぎだよねw
前期は、転スラとゴブリンスレイヤーの2大転生モノが◎だったわけで。

今期の転スラは展開早めてるな、という印象です。

異世界で切り口にスライム、俺スゲーだけど理知的に進める。
主人公が聡明で謙虚だけど、人間臭さと自身でボケツッコミをする明るさがある。

もうやったもん勝ち、形にしたもん勝ちで非の付け所がありません。

今後注目したい作品と製作&制作会社

来期以降ですが、注目しておきたい作品があります。

それは……


「ヴィンランド・サガ」。講談社アフタヌーン連載、幸村誠先生の作品です。

幸村誠先生と言えば、マンガもアニメも秀逸だった「プラネテス」。

この幸村先生の「ヴィンランド・サガ」がコミックス21巻に至ってついにアニメ化、というのは見逃せません。

製作:TWIN STUDIO、制作:WIT STUDIOとクォリティも十分に期待できるので、今から楽しみですし間違いなくオススメできます。

最近の製作&制作会社で注目しておきたいのを挙げれば、

TWIN STUDIO:からくりサーカス/どろろ/ヴィンランド・サガ
WIT STUDIO:進撃の巨人/ペンギン・ハイウェイ
MAPPA:賭ケグルイ××/どろろ/ゾンビランドサガ/BANANA FISH/ユーリ!!! On ICE/この世界の片隅に/うしおととら/残響のテロル/てーきゅう/坂道のアポロン
studio VOLN:からくりサーカス/君の膵臓をたべたい/うしおととら
geno STUDIO:ゴールデンカムイ/虐殺器官
REVOROOT:バビロン/ツインエンジェルBREAK/Fate/Grand Order -First Order-/幼女戦記/フリクリ オルタナ

が先進性&安定で気になっています。

視聴者としては作品が面白ければ何でもいい、というところですが
ここら辺を知っとくと取捨選択がしやすかったり、話のネタが広かったりするのでオススメです。

まとめ

以上、2019冬アニメをまとめますと、

◎必見:
かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛戦術~
ケムリクサ
ブギーポッポは笑わない
転生したらスライムだった件

〇オススメ:
どろろ
上野さんは不器用
盾の勇者の成り上がり
臨死!!江古田ちゃん
賭ケグルイ××
同居人はひざ、時々、頭のうえ。
約束のネバーランド
お前はまだグンマを知らない
ドメスティックな彼女
けもフレ2
バミューダトライアングル ~カラフル・パストラーレ~
えんどろ~
荒野のコトブキ飛行隊
からくりサーカス
不機嫌なモノノケ庵 續
おこしやす、ちとせちゃん
ソードアートオンライン アリシゼーション

さすがに△や×を振り返るのはやめとこうかw

まあ他にも、カグヤ様と賭ケグルイがOPテイスト被ったな~とか、けもフレ2は予備知識ナシで楽しんだ方がお得とか、いろいろあります。

まあ、そこら辺はまた今後、またまとめていこうかと。
今後も「今期アニメどうなの?」というニーズに応える一助になるよう、毎期の2~3話時期に記事を挙げていこうと思います!


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